調律ってなに?どうして必要なの?

「ピアノ調律」とは、経年劣化するピアノのコンディションを診断し、全鍵盤を正しい音律に合わせ、鍵盤タッチとペダルが正常に動くように点検・調整し、問題のある個所があれば適切な処置をすることです。

ピアノの中には、木材や羊毛など天然のものから作られた、とても精密な部品が多く使われています。ですから、暑さ、寒さ、そして湿度などに敏感で、影響を受けてしまうのです。また、ピアノの弦には常に一本あたり90kg、一台20tもの強い力がかかっているため、時間がたつにつれて、少しずつ音が下がってしまうのです。

「音が鳴るから調律はいいや。」と思っている方はいませんか?音は鳴っていても内部で何が起こっているかはわかりません。随分調律していないピアノは、内部で虫食いや部品の消耗が起こってガタガタの状態になっているかもしれません。鍵盤の下でゴキブリが死んでいるかも!?また、音も鳴ってはいても、その音は世界で定められた音高(ユニバーサルピッチ A=440Hz)から大きくずれているかもしれません。正しい音律を保つことは、音楽を美しく響かせることと、ピアノのポテンシャルを引き出すことにとってとても大事なことです。特にお子様にとっては音感が身についていく大事な時期に、大きく音のずれたピアノより、美しく整えられたピアノでお稽古していただきたいものです。美しい音は喜びにつながります。

技術者として大切にしていること

どんな古いピアノでもポテンシャルがあります。それを最大限に引き出せるように、できるだけ丁寧に状態を見極め、施工していくことを心がけています。音も見た目も美しくなったピアノを見ることは、私の生きがいでもあります。